公開日: |更新日:
当然ながら人工妊娠中絶手術は、少なからず身体の負担を伴います。子宮内部に傷がついてしまう場合もあるため、開腹しないうちに入浴すると出血や感染症の可能性が高くなります。実際に、人工妊娠中絶手術を受けた女性が敗血症を起こし、死亡してしまった事例もあるのです。
まず、手術を受けた身体は非常に繊細な状態になっていることを理解しましょう。自分だけの判断で入浴すると非常に危険です。手術後の入浴に関しては、必ず医師の許可が下りてからにしてください。
ただ、ひと言に入浴といってもシャワーだったり湯船につかったり、または婦人科系の病気に効果があるといわれる温泉などさまざまです。それぞれが問題ないとされるには、手術後からどのくらいの期間が必要なのかをみていきましょう。
シャワーを浴びても大丈夫というタイミングについては、主に手術の翌日と考える医師が多いようです。手術を受けた場合は過度な運動を避けることになるため、それほど汗をかくこともないでしょう。したがって、シャワーも短時間で軽く済ませられると思われます。
また、シャワーの後は急激な温度差が起こるので身体にも負担がかかりがち。浴室を出る前にタオルで全身の水分をしっかりふき取り、室外の気温になじんでから着替えるようにしましょう。
中絶手術の後は出血が続くせいもあって、子宮へのダメージや感染症のリスクを考慮しなければなりません。したがって、場合によっては2~3週間ほど、湯船につかることを避けるよう医師が指示することがあります。手術後の状態が落ち着いていれば1週間程度で許可が下りることもありますが、いずれにしても自己判断は危険です。必ず医師の指示を受けましょう。
「湯治」という言葉があるくらいですから、温泉は健康に良いイメージがありますね。もしかすると、中絶手術を受けたことで疲れ切った心身を、温泉で癒したいと考える人もいるかもしれません。 しかし、温泉も湯船につかるのと同じであるばかりではなく、大浴場であれば不特定多数の人が利用するので感染症のリスクは自宅のお風呂以上に高くなります。ましてや、手術後の子宮にさらなる負担は禁物。温泉につかることができる目安は、手術後に生理がきてから1~2カ月後と考えたほうが無難です。
手術後の入浴は「膣から子宮までお湯が入ってしまうかも…」と気にする人も多いようです。通常、膣は閉じているのでお湯や水は入りません。そのため、短時間のシャワーであれば翌日には可能と考える医師が多いのでしょうね。しかし、浴槽には多数の細菌が生息しているので、湯船につかるのはリスクが高いと考えられているのです。
とはいえ、神経質になりすぎるのはかえってストレスを抱えることになるので、心身によくありません。きちんと医師の判断を仰ぐことで、感染症のリスクは最小限に抑えられるはずです。繰り返しになりますが、入浴のタイミングは決して自分だけで判断しないようにしましょう。
横浜市内の中絶手術の相談がしやすい病院として2院紹介します。妊娠初期だけでなく中期まで対応していて、24時間電話で診察の予約ができる産婦人科です。
引用元:聖マリアクリニックHP
https://stmc-a.com/
24時間対応のWEB予約・電話予約(自動音声システム)があるので、好きなタイミングで人と話すことなく予約が取れます。土日も19時まで診療を実施。
※最寄駅から徒歩5分未満の病院を「駅チカ」と表示しています。