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「中絶手術を受けると癌になりやすい」という噂がありますが、直接的な因果関係について現時点では立証されていません。このページでは、デンマークの研究機関の研究報告を元に、中絶手術と癌の因果関係について解説します。
中絶手術と癌の関係性について不安がある方は、一人で悩まずぜひ参考にしてください。
妊娠することによって、子宮内膜癌のリスクは低下するという研究結果が報告されています。この研究によると40週で出産した場合だけでなく、人工妊娠中絶を行った場合であっても、子宮内膜癌のリスクの差は認められないそうです。つまり、中絶手術は癌のリスクを高めるとは言えないということです。
1935~2002年に生まれたデンマークの女性を対象に研究を実施。人工妊娠中絶登録・出生登録・癌登録のデータを活用し、解析した対象は女性231万1,332例で、妊娠件数はトータル394万7,650件です。
年齢・期間・社会経済的要因について補正後の結果を踏まえて、初回妊娠が人工妊娠中絶か出産かに関わらず、子宮内膜癌のリスク低下が示されたと報告されています。また2回目以降の妊娠であっても出産の有無に関わらず、さらなるリスク低下が認められたそうです。
これらの結果は妊娠期間・妊娠時の年齢・自然流産・肥満・出生子ポート・社会的要因などの要素によって変わることはありませんでした。
参照元:CareNet(https://www.carenet.com/news/journal/carenet/48564)デンマークの研究結果からも分かるように、中絶手術と癌のリスク上昇の因果関係はありません。癌になるリスクを考えて、中絶手術を躊躇する必要はないでしょう。
人工中絶手術は行える期間が決まっています。判断が遅くなると、中絶手術を安全に行える時期を過ぎてしまうこともあり、タイミングが遅くなれば中絶手術が受けられません。中絶手術をするかどうか考えているのであれば、まずは産婦人科に相談することが大切です。一人で悩まずに、専門家に適切なアドバイスを受けながら、今後どうするのか決めるのも良いでしょう。妊娠したかも…と思ったら、身体を守るためにもまずは早めの受診がおすすめです。
横浜市内の中絶手術の相談がしやすい病院として2院紹介します。妊娠初期だけでなく中期まで対応していて、24時間電話で診察の予約ができる産婦人科です。
引用元:聖マリアクリニックHP
https://stmc-a.com/
24時間対応のWEB予約・電話予約(自動音声システム)があるので、好きなタイミングで人と話すことなく予約が取れます。土日も19時まで診療を実施。
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