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中絶というと10代や20代などの若年層に多いイメージがありますが、実は40代で中絶を選択する人も多くいます。40代になると自然妊娠の確率が低くなるものの、閉経を迎えるまではいつでも妊娠する可能性があるのです。
ここでは、40代中絶について、その特徴や予期せぬ妊娠を避けるための避妊具などを紹介しています。
厚生労働省の発表している人工中絶の統計では、10代~30代の中絶件数の多さが目立ちます。しかし、40代の女性が望まない妊娠による中絶を選択しているのも事実です。特に、10代と40代は、妊娠した人の約70%が中絶を選択しています。
40代の妊婦は20代や30代よりも母体が少ないです。そのため、件数だけを見ると中絶手術を受けた人の数は少ないですが、母体数に対して中絶を選ぶ人の数はトップといえるでしょう。
どの年代においても、中絶を選択するのは簡単なことではありません。もちろん、年代ごとに中絶を選んだ理由は異なりますが、40代での出産や育児は体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。そのため、パートナーと十分話し合ったうえで中絶を選択したのであれば、勇気をもって前進しましょう。自分たちの状況や環境を考慮したうえでの選択は、出産・中絶に関わらず尊いものです。
出産のピークである20代や30代と比較して妊娠する確率が下がるものの、40代でも妊娠の可能性は十分あります。「妊娠する確率が低いから…」といって避妊せずに性交渉をすると、予定外の妊娠に悩んでしまうかもしれません。
そのため、閉経するまでは妊娠する可能性があると考え、避妊の意識を持ってパートナーと理解を深めてください。
避妊具の代表ともいえるコンドームは、学校の性教育でも広く扱われており、正しく使用すれば避妊のみならず性感染症の防止にも繋がります。特別な知識は必要なく、ドラッグストアなどで手軽に買えることから、最も簡単な避妊方法ともいえるでしょう。
だたし、男性側が着用するもののため、パートナーの協力が欠かせません。「コンドームをつけて」と言えない女性は、他の避妊具を検討するのがおすすめです。
ピルは毎日決まった時間に服用することで排卵を遅らせ、非常に高い避妊効果が期待できる避妊薬です。生理不順の改善や生理痛の軽減にも効果があり、出産の経験がない人でも使用できます。
とても便利な避妊具ではありますが、注意したいのが飲み忘れです。ピルは3日間連続で服用を忘れると、排卵が再開されてしまいます。また、血栓症のリスクが高まるなどの懸念点もあるので、40代でピルを使用する際は医師にしっかり相談しなければなりません。
40代の避妊具として最もおすすめなのが、子宮内避妊具であるIUDです。出産を経験した人を対象とした避妊具ですが、1度装着したら5年は避妊できます。近年では、黄体ホルモンをコントロールするシステムを併せ持ったIUDも登場しており、出産の経験がありピルの服用を避けたいと考えている人に向いているでしょう。
このIUDは子宮粘膜を変化させることにより精子の進入を防ぐだけでなく、受精卵を着床しにくくする効果もあります。また、経血の量を減少させたり月経痛を軽減する効果も期待できるので、生理に関する悩みを抱えている人にもおすすめです。
さらに「子どもが欲しい!」と思ったら、すぐに装置を外すこともできます。自分の意思で使用する・しないを選べるので、ライフプランを立てやすいでしょう。
健やかでストレスの少ない人生を送るためにも、望まない妊娠を避けるが大切です。予定外の妊娠によって中絶を選ぶ人は、身体的ダメージだけでなく精神的ダメージを抱えてしまうことがあるでしょう。40代であれば、性教育が必要な子どもがいる家庭を持っている可能性もあります。妊娠のメカニズムや避妊の重要性をしっかりと伝えるのも、親としての大切な役割です。
また、パートナーがいる場合は、今後のライフプランを改めて確認する機会を持つのも重要でしょう。もちろん、夫婦間やパートナーとのコミュニケーション手段として性交渉を行うこともありますが、年齢に適した避妊を行うことで円滑なライフプランを実現できます。
横浜市内の中絶手術の相談がしやすい病院として2院紹介します。妊娠初期だけでなく中期まで対応していて、24時間電話で診察の予約ができる産婦人科です。
24時間対応のWEB予約・電話予約(自動音声システム)があるので、好きなタイミングで人と話すことなく予約が取れます。土日も19時まで診療を実施。
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