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中絶手術は、ベストなタイミングで行えると身体や経済的な負担が少なく済みます。このページでは中絶手術に最適な時期について解説。手術の時期を迷っている方はぜひ参考にしてください。
日本では妊娠5週目から21週6日まで妊娠中絶を行うことが可能です。それ以降を過ぎてしまうと、胎児が成長してしまい、母体に過度な負担がかかってしまいます。胎児の体重が500g以上の場合、中絶であっても死産扱いとなるので胎児の死亡届の提出が必要です。
妊娠5週未満の場合は、胎嚢が見えない場合があるため手術はできません。妊娠6週を過ぎて、子宮内妊娠を確認できるようになってから手術を行うのが一般的です。
妊娠週の計算方法は主に2つの方法から総合的に判断します。
最後に月経が始まった日を0日として、0日~7日までを妊娠0週目、8日~14日までを妊娠1週目と数えます。妊娠月は28日までを1ヶ月と計算。つまり「妊娠1ヶ月」とは、妊娠0週から妊娠3週となり、妊娠2ヶ月は妊娠4週から妊娠7週を指します。
超音波検査で胎嚢が確認できるようになると、妊娠4~5週目と判断します。卵黄嚢・胎芽が見えると妊娠5~6週です。妊娠8~10週頃の胎児の頭殿長 (CRL/頭からお尻までの長さ)、と妊娠11週頃以降の大横径(BPD/頭の直径)によって妊娠週数を決定します。妊娠初期は個体差が少ないため、CRL計測・BPDの計測で正確に周期数が出せます。
妊娠週数は最終月経日を参考にしながら、超音波検査の結果を優先して決定するのが一般的です。
初期中絶とは、妊娠11週6日までに行われる中絶手術を指します。初期中絶の手術方法には掻爬法と吸引法があり、どちらも麻酔を使用するので痛みはほとんど感じません。10分程度で手術も終わるため、術後の経過に問題がなければ日帰り手術も可能です。病院によっては受診日当日に手術を行うケースもあるようですが、術前検査や手術の説明を受けたあとに、後日手術の予定を入れるケースがほとんどです。
初期中絶の場合、母体への負担を極力抑えられるというメリットがあります。
妊娠12週から21週6日までに行う中絶手術です。人工的に陣痛を起こして出産を促す方法が取られます。週数が大きくなるにつれて手術は難しくなり、2~3日程度入院が必要となるため費用も高くなります。出産という形式を取るため、役場へ死亡届の提出と火葬が必要です。胎児の死亡については、戸籍に残りません。
中絶手術の最適な時期は、胎のうと胎芽ははっきり確認できる「妊娠7~8週」が負担の少ない期間と言われています。
早期の中絶手術が適している理由は次の通りです。
初期中絶は手術が簡単のため、母体への負担が少なく済みます。手術自体のリスクも低いと言えるでしょう。
初期中絶であれば12~3万円程度で手術が受けられます。中期中絶となると、40万円以上の費用がかかることも。経済的な負担を考えると、なるべく初期の段階が費用負担も少ないと言えます。
「仕事や学業を休めない…」「周囲に知られたくない」など、さまざまな事情から日帰り手術を希望する方も多いでしょう。初期中絶手術なら日帰りで手術できるケースがほとんどです。
中期中絶の場合は、役所への死亡届と火葬が必要です。初期中絶であれば、役所への届けは必要ないため、その分負担も軽くなります。
望まない妊娠をすれば、だれでも不安になります。だれにも言えずに一人で悩みを抱えてしまうケースも少なくないでしょう。しかし中絶手術をする・しないとしても、まずは産婦人科医に相談することが大切です。早いタイミングで相談することで、選択肢の幅が広がる可能性も高くなり、さまざまな点を考慮した上で、どの方法がベストなのか決めることができるでしょう。
横浜市内の中絶手術の相談がしやすい病院として2院紹介します。妊娠初期だけでなく中期まで対応していて、24時間電話で診察の予約ができる産婦人科です。
引用元:聖マリアクリニックHP
https://stmc-a.com/
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