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仕事をしている人が人工妊娠中絶手術を受けた場合、いつから復帰できるのかは大きな問題です。それは手術が初期中絶か中期中絶かによっても変わりますし、もちろん手術後の身体の状態や仕事の内容にも左右されます。
初期中絶は、妊娠12週未満の場合に行なう手術です。手術は掻把(そうは)法、吸引法の2種類がありますが、いずれも中期中絶に比べて身体への負担は軽いため、翌日から仕事に復帰できることが多いと考えられます。
しかし、手術後の体調には個人差があり、仕事の内容によっても大きく異なるので、必ず医師に相談するようにしましょう。手術後数日間は無理をせず、心身に負担をかけないように心がけることが大切です。また、大きな問題がなかったとしても、数日後には受診して検診を受けてください。
中期中絶は、妊娠12~21週の場合に行なう手術です。手術は人工的に陣痛を起こして出産と同じ分娩方式で行なうのが基本となります。
初期中絶の手術に比べて中期中絶は身体への負担が大きくなるため、数日間は入院による安静が必要なケースがほとんどです。仕事の復帰についても、身体の状態や仕事の内容を考慮した上で慎重に判断する必要があるでしょう。退院後も医師の指示に従って受診し、きちんと検診を受けてください。
中絶手術の後には出血や発熱、腹痛などが起こりますが、個人差が大きく、仕事に支障をきたす程度も人それぞれです。立ちっぱなしの仕事や力仕事は避けたほうが無難かもしれません。症状が重い場合は必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
手術後の出血は数日間で治まることもあれば1カ月以上にわたって続くこともあり、2~3カ月間まったく出血がない場合もあります。女性ホルモンがゆっくり低下していくため、消退出血の有無に差があるのが原因で、それほど心配はないと考えられます。尿中の妊娠反応も2~3カ月間は陽性になりますが、妊娠が続いているわけではないので安心してください。
少量の出血が長く続いた場合は、子宮内に血液がたまってレバー状の血のかたまりが出てくることがありますが、徐々に改善していきます。出血の際は生理用ナプキンを使用してください。出血が多くで心配な場合は、手術を受けた医療機関を受診して医師の判断を仰ぎましょう。
手術後に37度以上の発熱がみられることがありますが、38度を超えず3日以内に解熱するようであれば安静にして様子をみましょう。しかし、38度以上の高熱が続いて腹痛を伴うようであれば、感染症の可能性が考えられます。抗生剤などの治療が必要ですので医師の診察を受けてください。
手術後は子宮が収縮しているため、通常の生理痛よりも強い腹痛が生じることが多くあります。市販薬の痛み止めでも改善が期待できますが、子宮内に血液がたまると腹痛が強くなるかもしれません。また、手術から1カ月ほど過ぎてから腹痛が出ることもあります。
横浜市内の中絶手術の相談がしやすい病院として2院紹介します。妊娠初期だけでなく中期まで対応していて、24時間電話で診察の予約ができる産婦人科です。
引用元:聖マリアクリニックHP
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