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20代は自然妊娠の確立が10代よりも高く、「子どもが欲しい!」と思っている人には最適なタイミングです。一方で、望まぬ妊娠をしてしまう人も多く、中絶件数が最も多い年代でもあります。20代の中絶について、原因や対策などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
20代の自然妊娠率は、20代前半で20%~25%、20代後半で20%程度となっています。つまり、不妊原因が無い20代前半の女性100人が妊娠を目的として性交渉をした場合、20人~25人は妊娠し、75人~80人は妊娠しないということです。これは、30代や40代と比べても非常に高い確率でしょう。
20代にもなれば精神的にも経済的にも成長しているため、妊娠するのに最適なタイミングです。なお、20代前半と後半では自然妊娠の確立に大差はないものの、20代前半の方が合併症の発症率が高めなので、20代後半が妊娠に最も向いている年代だといえます。
日本において、人工中絶の件数は年々減少傾向にあるものの、年代別の件数では20代前半が最も多く、次いで20代後半となっています。20代は自然妊娠の確立が他の年代よりも高いため、望まない妊娠を経験する人も多いのでしょう。
とはいえ、全体的にみると中絶件数は減っているので、普段から避妊についての意識を高く持っている人が増えと考えられます。しかし、20代の中絶件数は高いままであるため、何が原因かを知り、中絶件数を減らしていく必要があります。
東京のレディースクリニックにて中絶をした人へアンケートを実施したところ、中絶の原因について「パートナーから産みたくないと言われた」という回答が最も多いことが明らかになりました。理由としては「今のパートナーと育児をすることが考えられなかった」など、パートナー同士が予定外の妊娠であった回答が多かったです。これにより、妊娠や避妊について、パートナーとの話し合いができていないことが原因であることが分かります。
避妊しなかった理由で最も多いのが、「安全日だと思った」という内容です。そもそも、安全日とは一体いつのことを言うのでしょうか?実際に、妊娠しづらい時期である「安全日」はいつだと思うのかについてのアンケートを実施したところ、「生理直前」という回答は38%、「生理中」は34%、「生理直後」は23%と意見が分かれています。
安全日を明確にするためには、妊娠にしくい期間の計算とともに妊娠しやすい期間の計算も必要となり、個人で把握するのは非常に難しいです。また、いくら安全日だからといっても「絶対に妊娠しない」というわけではなく、妊娠しないためには避妊が欠かせません。
「コンドームをつけなくても、膣外射精をしていれば妊娠しない」という考えは間違いです。いくら膣内に射精をしていなくても、膣外射精は避妊方法ではないため、妊娠する可能性は十分あるでしょう。また、安全日+膣外射精なら大丈夫だろうと認識している人も多く、正しい性の知識が身についていない可能性も示唆されます。
中絶を選択した女性の中には、「経口避妊薬(ピル)を使用していたのに…」と思った人もいるでしょう。経口避妊薬は非常に高い避妊率を誇りますが、医師の説明やパッケージに記載された手順をしっかり守らなければ、十分な効果を得ることができません。
特に、避妊薬は毎日決まった時間に飲む必要があるため、つい忘れてしまうケースも多いです。また、避妊薬はコンドームと併用することでより高い効果を得られるので、パートナーとの話し合いが重要になります。
インターネットの普及によって、欲しい情報をすぐに入手できる世の中になりました。しかし、中には誤った情報が拡散されているのも事実です。そのため、全てを鵜吞みにせず、正しい情報かどうかを見極めるクセをつけなければなりません。「友達も同じようにしているから…」といった理由では、相手も自分も傷付いてしまいます。また、「危ないかも」と思った場合には、緊急避妊薬を服用するという選択肢もあるでしょう。
とはいえ、何かあってからでは遅い場合もあるので、日ごろから自分の気持ちをパートナーに伝えるのが大切です。
横浜市内の中絶手術の相談がしやすい病院として2院紹介します。妊娠初期だけでなく中期まで対応していて、24時間電話で診察の予約ができる産婦人科です。
24時間対応のWEB予約・電話予約(自動音声システム)があるので、好きなタイミングで人と話すことなく予約が取れます。土日も19時まで診療を実施。
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